Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

すべてがFになる

名古屋大学建築学助教授で,ミステリィ小説家でもある森博嗣先生の小説家デビュー作に,「すべてがFになる」という小説がある。


あまり出来が良くなかった今期の成績発表を目前に控えてみると,いやなタイトルだ。本棚の前を通るたびに目につく。さすがにすべてがFになることはないと思うが,今回ばかりは怪しい科目がいくつかあるので,ひとつぐらいはFをくらう可能性はある。そうなれば追試。


毎回,成績発表は休み中にあるが,その日だけはほとんどの学生が大学に来て成績を受け取り,お互いの健闘を称えあい,喜怒哀楽を表す。ところが,今回は成績発表の日がエクスターンシップ期間中と重なるため,成績の受取は翌週となる。これがまた微妙に嫌な週末を過ごさなければならない原因となる。


ちなみに森先生の授業を妻が受けていたし,私の友人の指導教官だったし,かつて私たちのライブを見に来てくれたことがあったから,作品は発表されるとすぐに読んだ。作品中の「F」と,ロースクールの成績の「F」とでは,もちろん意味が異なるが,もうおしまいだ,という点では似ているかもしれない。これ以上書くと,読んでない方にネタバレすることになるので控えようかと。