Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

六法のない図書館

行政法の中間試験が月曜日にあるため,今日は土曜だが,近所のK大学の附設図書館で勉強することにした。教科書,ケースブックなどの必要なものを鞄につめて,いつもの席に座ってしばらくして忘れ物に気づいた。六法を忘れたのだ。


一瞬,家に取りに帰ろうか,と思ったが,そうだ,ここは図書館なんだから書架から持ってくればよいと気づく。しかし,法学書のコーナーにはなかった。辞典・事典のコーナーには教育六法,建築六法,法学用語辞典などはあっても,いわゆる普通の六法がない。そんなバカな,と思ってしばらく探し回っていたら,書架に小さい張り紙で「六法全書は1階カウンターに申出てください」というのをようやく見つけた。


なぜ六法だけそうするのか?学部の試験前などに学生などが持ち出して紛失するからか?いずれにせよ,指示通り,カウンターで「六法貸してください」と申し出たら,張り紙どおり,いわゆる有斐閣2分冊の「六法全書」で6000ページぐらいあるやつをカウンター奥から持ってきた。

「いやいや,そうではなくて,もう少し小さくてですね,学生が勉強するときに使うポケット六法とか,デイリー六法とか,ないですか?」


とお願いすると,だいぶ長い間探されていたようで,やっとの思いで戻ってきて,「いちばん小さいのはこれです」といって渡されたのは「判例六法」だった。少し大きめでしたが,助かりました。