日常の仕事での「ミス」で一番よくありがちなのはメールや,その他PCの利用に関するものだと思う。
特に,実務に出てから1か月くらいは,緊張感もあり,あらゆることに慎重だったりするものだが,そろそろ慣れ始めてミスが起きやすくなる時期である。
そこで,私自身への警戒の意味も込めて,かつて仕事上で遭遇したメール等のミスを書き綴ることにする。
メールの失敗1(返信と転送の間違い)
最初にメール関係その1。
今から10年前,私は大阪で単身赴任中だった。そこで4人ほどの小チームの小隊長だったのだが,ある日の午後7時ころ,中隊長から,中隊メンバー約12名ほどに対して,
今日は,たまにはみんな早くあがろう。9時ころ出発して○○(飲み屋の名前)で集合。
という趣旨のメールが流れた。受け取った新人女子Aは,新人女子Bに本メールを転送するつもりが,単なるリプライで,
どうする〜?行く?こんなの行くぐらいだったら早く帰りたいよね〜?
というメールを中隊長に返信してしまった。中隊長は,それに対し,
あたしも行きたくなーい
と切り返した(その切り返しメールのbccに私が入っていたので,このミスを知った)ので,新人女子Aはしばらく宛先を誤ったことに気づかず,さらに返信をしてしまった・・
新人女子Aとしては,消えてなくなりたい気持ちだったに違いない。
もっとも,これは,社内だけの話で,お客様に迷惑をケースではない。次のケースもメールの話だが,社外の人を気まずくさせたケースだ。
メールの失敗2(返信の重なりで宛先を増やしたケース)
A社とB社は,B社の業務委託先選定に関するやり取りをメールで行っていた。B社は,委託先にC社を使うべきか,という論点で,以前からC社との付き合いがあるA社にいろいろ聞きつつ,メールの往復をするうちに,どんどん元のメールが引用されて長くなっていった。
A社は,C社の評価につき,ざっくばらんに,
担当のX氏はいいけど,Y氏はだめ。料金ははじめは高く出してくるけど,叩けば安くなる。
などと書いていた。やがて,C社に委託することを前提にA社B社でC社への発注条件が煮詰められていき,さらにメールは長くなっていった。
とうとう,C社に問い合わせることになり,B社からC社にメールを流したが,あろうことか,それまでのA社B社のやり取りのリプライの宛先にC社を追加する形で,「C社さん,この取引に関して見積もりだしてくれます?」などと問い合わせた。
慌てたのはA社である。上記のようなC社の評価に関する本音は,何スクロールもしないと発見されないほど下のほうにあるのだが,それをC社が発見しないという保証はない。むしろC社としてみれば,突然長いメールが来たので,下から順番に読むかもしれない。
だらだらと長くなったので,その他の例についてはまた日を改めて。