Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

怖いよ,助けて

子どもが生まれてから,そしてロースクールに入ってから,子どもに関する事件,事故に関するニュースを読んだときのインパクトが大きくなった。


なかでも,昨日起きた火災で,3人の子どもが死亡した,という下記の記事を読むとは,たまらない気持ちになる。

住民が通報する直前の午後四時四十五分ごろ、樹喜矢君が自宅から朱美さんの携帯に電話をかけ、「家が燃えている。怖いよ」と知らせた。
朱美さんは「部屋から出なさい。ベランダを伝って隣の家に行きなさい」「隣のおばさんのところへ早く逃げなさい」と伝え、勤め先から自宅に戻った。だが煙が激しく、室内に入れなかった。
 消防隊員がはしご車で救出に入ったとき、子供たちはベランダまであと少しの和室で、寄り添うように倒れていたという。近くにはペットらしい犬も死んでいた。
樹喜矢君たちは朱美さんの電話に従って、三人でベランダに向かったとみられるが、あと少しのところで煙に巻かれて力尽きたらしい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060527-00000002-san-soci&kz=soci
ちなみに朱美さんとは,犠牲になった三人の母であり,樹喜矢君とは長男(7歳)である。親の気持ち,苦しかった子どもたちの気持ちを考えるとやりきれない。


7歳を筆頭に3人の子どもを残して外出するということの危険を改めて思い知らされた。一方で,どうしても短時間だけ,そういう状況を作らなくちゃいけない場合も考えられる。わが家で言うと,病気で保育園を休み,親も仕事なり学校なりを休んで家にいるとき,「そういえば,晩御飯の買い物をしていない,どうしよう。今ちょうど寝入ったところだから,近所のスーパーまでなら行ってもよいかな」などという場面は十分ありうるし。