息子から答えに困る質問をされることが多いが,最近,印象に残ったものをいくつか。
前にも書いたのだが,保育園では,短歌,俳句,ことわざ,詩などをそらんじたり,声を出して読むという日課がある。息子はこれが大好きである。そして,家に帰ると「いろはかるた」に夢中だから,今のところちょっとした「日本語ブーム」のようだ。そうなると,親に質問してくる内容も,答えにくいものが増える。
たとえば,斉藤茂吉の
みちのくの 母の命を 一目みん 一目みんとぞ ただにいそげる
を唱えながら,「『いのち』って何?」と聞かれた。
また,
三人寄れば文殊の知恵
を唱えながら,「『知恵』って何?」と聞いてくる。
他にも,
うさぎおいし かのやま こぶなつりし かのかわ
を唱えながら,「『かのやま』って何?」と聞く。
どれひとつとっても,まともに答えられない。