約3年ぶりの「子育て」ネタ。表題はおかしな日本語だけれど,これが現状である。
本日,認可保育所の内定通知が届いた。これで長女は4月から保育園に入れることになった。これで一件落着だけれど,保育園に入るまでの道のりは決して楽ではなかった。
保育園の入園選考の発表の季節です。地元、目黒区では昨年より95人多い1987人が申し込み、その半分以上の1119人が入れませんでした。深刻です。保育園整備の場所確保、人財確保など国がさらに支援策を強めるべきです。 pic.twitter.com/lPlDhx5a3p
— 宮本徹 (@miyamototooru) 2016, 2月 14
..とあるように,1987人申し込んで,1119人(5割超!)が入れていないという現実。
保育園に入るためには,かなり研究が必要だった。よく言われる点数制。私が住んでいる区では,保育所の選考には,両親それぞれの就業状態等に応じた「基準指数」があり,その合計値によって選考される。最高点は,「週5日以上かつ一日7時間以上の就労を常態としている場合」いわゆる,フルタイムでの稼働で,これが20点*1。夫婦そろって40点。これがデフォルト。40点あっても選考をパスできるとは限らず,さらなる「調整」による加点がないと難しいと言われている。
調整点(プラスもマイナスもある)は様々な要素によって発生するが,同居人に介護が必要であるとか,ひとり親世帯であるといったものを除き,自分でなんとかできるものは,現実的には「児童を認可外保育園、家庭福祉員又は個人等(三親等以内の親族を除く)に預け、その対価を支払っている場合」*2しかない。これで+2点。
これは,認可外保育園あるいはベビーシッター(親族はNG)に対価を支払って預けている場合には,保育の必要性が高いという判断がなされて,有利に作用するというもの。言い換えれば,「(認可)保育園に入りたければ,まず(認可外)保育園に入ってらっしゃい」というわけだ。今のご時世,保育園選考時期より前に,認可外の保育園を見つけることだって容易ではない。現に,考えられるところすべてに問い合わせしたが,空きはゼロ。待機人数を聞いて気が遠くなるレベル(数名の保育園に数百名待機していたりする。)。
そうなると,2点を獲得するためには,保育所に申請する前に民間のベビーシッターに預けるしかない。
民間のベビーシッターに預けるとなると,経済的負担が大きくなる。加点されるためには,週3日,4時間以上預けていることが必要になる。つまり週12時間。民間のシッター会社の料金表によれば,2500円/時間くらいするから,週30,000円の負担になる。
1日4時間預けたところで,実際に仕事ができるかというと,通勤時間などを考えるとほぼ無理だろう。我が家では,生後3か月になったときから,妻が仕事に復帰し,1日9時間,週3日はベビーシッターに預けることになった。
こうしてもぎ取った2点。
漫然と育休を取っていたのでは,育休満了時に復帰できることはまったく保障されない。これが現実。