本屋で見つけた今泉「新」四段の本。往復の電車と昼休みだけで読み終えることができた。
- 作者: 今泉健司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/03/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今泉さんは,現行のプロ編入制度ができてから初めてプロになった人*1。三段リーグの年齢制限にかかって退会後,三段リーグ編入試験に合格したものの,再び期間制限に遭って去る。そして,三度目のチャンスとして今回プロ入りを果たすまでの半生記。
これまでこういう本を何冊読んだだろう。泣き虫しょったん(瀬川晶司),将棋の子(大崎善生),オール・イン(天野貴元)など。プロ棋士になる過程の厳しさと,それに挑戦する者の悔い・激闘と。読んでてホント辛くなってくる。ただし,「将棋の子」は別として,結果を知っているから安心して読めるという面はある。
こういう本を読んでると,不可避的に自分の(というか息子の)状況を重ね合せずにはいられない。もちろん,まだ年齢制限とかを気にする世代ではないけれど,この先の道はとても長い。月2回の例会の成績を聞いて一喜一憂し,また例会の棋譜を見せてもらいながら(内容は理解しきれないけど)激闘の一端を垣間見る生活はまだまだ続くんだよなあ。
この本の表紙を見た息子の一言「へぇ,今泉先生って,弁護士だったんだ・・」。