Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

平成25年司法試験合格発表を受けて

自分の合格発表のときから6年。東京オリンピックまであと7年(関係ないけど)。


合格者は2049人だったから,思ったより減っていない。1800人くらいまで減るかと思っていたけれど。相対的には合格率が上昇している。現役卒業生が少ないから,かなり現役有利な傾向は今後も続きそうだ。LS入学者数が3000人を下回ってきているので,そのうち「ほぼ全員合格」になりそうだ。


昨年ほど頻繁に開催してはないけれど,再チャレンジ組7名のゼミを細々と続けていたので,今年も合格発表の結果が気になる一日となった。


現在までのところ,ゼミ生からは,3人からの合格連絡,3人から不合格連絡を受けた。現役ロースクール組を教えていたときと異なり,もう一般の仕事を始めた人など,専属受験生の立場でない人も何名かいた。そんな中で合格した人,本当におめでとうございます。正直なところ,ピカピカで絶対合格間違いナシ,という人はいないし(全員1度は失敗していることだし),統計的に見ても2回目以降の合格率は低いので,かなり厳しい結果になることも予想していたから,ゼミ全体としてみれば健闘したといえる。


不合格の連絡にはみんな「申し訳ありません」と書いてあって,心が痛む。どちらかというと,それはこちらのセリフだったのではないかと。


このブログを読んだ方には,再挑戦することを検討している人もいると思うので,今年のゼミ生をみて感じたことを書いておきたい。どれも当たり前のことだけれど。

  • 圧倒的な勉強時間を確保することが重要。週に70-80時間くらいを7カ月続けるくらいの意識で。
  • 確保した勉強時間を,各科目・分野にまんべんなく配分して偏らないようにする。
  • 知人,先輩とのゼミは週1,2回で十分。ただ,その頻度で答案を書く。
  • 短答では圧倒的優位を築けるように,多めに時間を確保する。現役生との差をつける。


といったところか。


ところで,今年も予備試験組の躍進が目立った。どのLSよりも高い合格率だということは,要するに予備試験のハードルが高すぎるということ。個人的には300-500人くらいが予備試験経由になってもよいと思う。