Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

早稲田リーガルコモンズ設立パーティに行ってきた

まさに鳴り物入りで設立された新しい法律事務所「早稲田リーガルコモンズ」の設立パーティに呼んでいただいたので参加した。


この事務所のことは,すでに日経新聞などでも報道されている。これまでも大学と連携あるいは大学内に設置した法律事務所はあったが,この事務所は法科大学院出身者中心で構成されているなど,だいぶ趣が違う。


代表パートナーの河崎健一郎と私はいろいろな縁でつながっている。司法試験合格直後の法学セミナー誌の対談企画で出会ったほか,前々職が同じ会社だったり,修習班が同じで,同じ刑事部に配属されたり。彼ほど行動力があって,発想豊かな人には出会ったことがない。従来型の法律家としての行動の枠には到底収まらない。チープな言い方をすれば,まさに法科大学院制度が想定していた法律家のシンボルともいえる男だ。


彼が代表をするだけあって,設立時から参画する弁護士たちもタレント揃い。多くは,法科大学院を経て弁護士になった若手で構成されている。設立パーティには,早稲田大学の学長,最高裁判事,世田谷区長,弁護士会会長ら,錚々たる来賓の方々がスピーチをされた。


今のところ,新たな法律家養成支援という面がクローズアップされているが,法律事務所の機能は,まず第一にリーガルサービスの提供であるし,市場からはそこで評価される。その点においても注目している。


まさに鳴り物入りの門出ということで,かつ,新しい試みでもあるので,中の人たちはさぞかしプレッシャーが・・と思いきや,純粋に新たなチャレンジを楽しんでいるかのように見える。


法科大学院に対する逆風は一層強まるばかりという状況の中で,法科大学院出身者たちの手によるチャレンジには多くの注目を集めることになるだろう。何かと暗い話題の多いこの業界において,希望の持てる話題を提供してくれるという期待を込めて,エールを送りたい。