話題の3980円で法律顧問をやりますよ，という事務所の広告がブラウザに表示されまくるので，否が応でも気になる。
私が使う検索語や，ウェブサイトの履歴などから連想されるためか，どのサイトを見ていても，この事務所の広告ばかりが表示されるので，もうすでに何回かクリックしてしまった・・・
この92%OFFというのは，月額5万円の顧問料が，約4000円になるから，92%オフだ，ということなのだろうが，通常の月額5万円の事務所が提供するサービスと，この事務所が提供するサービスは（ウェブサイトを読む限りは），だいぶ違うので，依頼を検討されている方には注意が必要だ。
このあたりは，すでに数ヶ月前から多くの先生方がTwitterやFacebookでツッコミを入れているので私も敢えて繰り返さない。しかし1点だけ，ケーススタディの中の「知的財産保護」のところは，いっぱい疑問が生じる。
自社製品と，そっくりの製品が他社から製造・販売されていた場合，「まずは警告書を送ってみましょう」という軽率な行動ほど危険なものはない。さらに，その警告書を送ったことで，「あっさりデザイン変更してくれました」ということは，（私の少ない経験に照らしてだが）見たことがない。そんな世界があるならば，我々も楽なはず。というか，むしろ警告書一発で問題解決するなら，我々はみんな失業してしまう。
ネガティブな話が続いたが，こうした新しい試みは，起こるべくして起きてきたという面もある。まだまだこの世界に移ってきてそれほど時間は経っていないが，生き残るのはホントに厳しい世界だなあと感じる。
