Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

将棋ブックス

電子書籍のシリーズとして,「将棋ブックス」(iPad&iPhone対応)が発売された。


http://mainichi.jp/select/biz/prtimes_release/archive/2011/06/09/000000077.000002955.html

『将棋ブックス』は、将棋関連書籍の電子版を購入できる、電子書籍のストアアプリです。対応端末はiPadiPhoneiPod touchで、iPadiPhoneiPod touchのどちらでダウンロードしても、それぞれに最適化した内容で表示される“ユニバーサルアプリ”であるため、iPadの大きい画面でも、iPhoneiPod touchの小さい画面でも読みやすい作りになっています。

いわゆるユニバーサルアプリ,というやつで,iPadでもiPhoneでもどちらでも読める。これまで,月刊誌「将棋世界」の電子版は出ていたが,iPad専用だった。


iPod TouchiPhoneでも使えるということで,さっそくアプリをダウンロード(無料)。このアプリじたいは,ただのリーダで,コンテンツを買うことになる。最初はわずか4タイトルのみで,それらのおためし(各20頁程度)が付いていた。そこから先を読もうとすると,別途購入する。


もちろん,ただの電子書籍ではなく,画面上で盤面を動かすことができる。私のようなレベルの人間からすると,定跡の解説の際に,10手くらい進んだり,変化図がたくさん出てくるとまったく読む気がしなくなるのだが,画面上で,タップするたびに,一手ずつ進むのを負い掛けながら読めば,格段に理解しやすい。


さっそく,所司先生の「矢倉急戦道場 棒銀&右四間飛車」を購入した。


敢えて難点を挙げるとすれば,iPhoneでは画面が小さすぎて,盤面を進めようとしてタップすると,ときどきページを移動してしまったりすること。でもまあ,これは仕方ない。


以前にも書いたが,将棋と電子書籍とは非常に親和性が高い。

http://d.hatena.ne.jp/redips/20101226/1293294139


これからどんどんとコンテンツが充実してくることを期待したい(できれば詰将棋関連も)。というより,そもそも,初めから将棋の本を紙媒体で作ることを想定するのではなく,電子媒体で利用されることを想定した作りにしていくと,シーケンシャルな作りにする必要すらなくなり,もっと面白くなるのではないかと思う。