羽生名人の最新著作(?)から。

- 作者: 羽生善治
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/02/10
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相変わらず,羽生名人はスポーツやビジネス,歴史の例を上手に引いてきて将棋界の事象,考え方をわかりやすく説明するなあと感心する。ただ,何かが体系立てて書いてあるわけでもないので,インパクトとしては以前読んだ,

- 作者: 羽生善治
- 出版社/メーカー: 角川書店
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のほうがずいぶん大きかったと思う。「大局観」から取り上げるべき箇所としては,以前ツイートでも紹介したが,棋士のゲン担ぎというテーマの一節で,
ある時,A級にいる二人の棋士が,将棋会館のエレベーターに乗り合わせた。千駄ヶ谷にある将棋会館は,地上五階,地下一階の建物である。
二人の棋士のうち一人が,地下一階にある事務室に行こうとして,「B1」のボタンを押した。するとその瞬間,もう一人の棋士が血相を変えて叫んだ。
「きみが押したな!」
そこまでこだわらなくてもいいのに。
というくだり(165から166頁)。誰だろう(笑)。