Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

地震と帰宅処置

昨日書いたように,結果的にわが家の周りでは地震の被害はなかったのだが,よくよく聞いてみると気になることがあった。


最初の揺れがあったのは11日の14:50ころ。このとき長男は学校にいたようだ。ちょうど帰宅準備の時間帯で,先生の指示により机の下に隠れた。ここまでは何の問題もない。


しかし,その25分後くらいに,ふたたび大きな余震があった(私の感覚では,最初の揺れと同じくらい揺れた。)。長男に聞いてみると,その余震は学校で経験していない。どうやら,最初の揺れが治まったところで,児童たちに防災頭巾をかぶらせた上で帰宅指示が出ていた。そこで,長男は友だちとともに,特に先生による引率もなく帰宅した。


ここの判断がどうも疑問だ。あれだけ大きな地震が発生すれば,近いうちに余震が来ることは経験上明らか。その中で,子どもたちだけで家に帰してしまってよいのか。家に帰っても保護者が家にいない家庭も多い。たまたま帰宅準備の時間帯だったからといっても。


私が徒歩での帰る途中,赤坂,渋谷近辺で小学校,幼稚園の横を通りがかったが,迎えに来た保護者が,ランドセル姿の子どもたちの手を引いて帰るところをたくさん見かけた。保護者が迎えに来るまでは安全な学校で待機させるべきではなかったのか?


結果的に問題がなかったが,この点については学校,区で,今回の対応について検証されるべきだろう。