ホールの客席に戻ると,すっかりステージができあがっていた。
地元ボランティアの方による,読み上げ係,記録係。そして,2m四方以上の大盤と,それを動かす係が2名。天井からはカメラがつりさげられて,モニターにも映る。
確か,倉敷の決勝戦ぐらいになると,将棋世界に載ったり,将棋年鑑にも棋譜が載ったりするよな・・などと余計なことを思い出してしまった。頼むから,変な内容の将棋を指さないでくれ,と。
話は,変わって,この大会に来るにあたって,三茶道場の低学年代表三人(東京一人,神奈川二人)には,先生から次のような指令が出ていた。
「四勝以上できなかったら,トイレ掃除ね」
こういうのって,子どもたちは笑いつつも,意外に真に受けていたりする。長男と互角の勝負をする推定初段のK君は,対局相手に恵まれなかった面もあり,初戦,二戦目と負けたところで,「あーあ,トイレ掃除だ」と言っていたぐらいだ(その後,彼は三連勝して,3勝2敗で終えたのは立派。)。もう1名も,初戦負けたときは,がっかりしていたが,その後四連勝して4勝1敗で終えた。
さらに,先生は,長男に対し,
「優勝しなかったら,もう道場に入れてあげないからね」
と,これ以上ない,ハードルを設定。いちおう,その挑戦権を得た。
今日は,朝から,このブログをこまめに更新しつつ,ツイッターでは,もっとリアルタイムで結果を中継していた。
そんなとき,道場の芹田先生から,ツイッターで励ましの言葉をいただいた。4連勝で昼食を迎えた報告をしたところ,
頑張ってますね。しっかり考えて、宮田先生に見せても恥ずかしくない将棋を指してください。
と。
確かに,その時点までの四局は,結果的にはあまり危ないところはなかったが,とにかく,すごい早指しが続いた。20分の持ち時間の半分も使っていない対局ばかりだったと思う。
お昼のお弁当を食べているときに,先生のメッセージを伝えて,とにかく,時間を使って,ゆっくり指せ,といったところ,午後1局目,M君との対局では,手拍子で指す場面は少なく,両者ともに秒読み寸前のところまで時間を使っていた。
話が逸れまくったが,ステージに送り出す時も,ちゃんと時間を使おう,ということのみ,確認した。