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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

学級崩壊リポート非難され「ショックで通院」

なんだかとんでもないニュースだ。


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100418-OYT1T00307.htm

訴状や市教委によると、6年生のクラスで2008年5月中旬、授業が成立しない状態になり、学校側は保護者に授業参観を呼びかけた。訴えた女性は、5日間授業を見学。授業中の立ち歩き、掃除をサボった様子など、児童10人の名前入りでリポートにまとめた。

 学校側は、児童の名前をペンで消し、リポートを翌月の保護者会で配布したが、消し方が雑なため児童10人の名が特定された。10人の保護者のうち5人は、リポートを書いた保護者の名を答えるよう学校側に要求。校長が女性の名を伝えたため、女性は喫茶店に呼ばれ、5人から2時間以上にわたり謝罪を求められた。校長も同席したが、ほとんど発言しなかったという。


学校はいったい何をやっているんだろう?この記事で被害者となっている「訴えた女性」のリポート内容や,行為態様がよくわからないが,以下の事情はどれをとってもヒドい。

  • 一保護者が作成した文書を(おそらく作成者の十分な承諾なく)保護者会で配布したこと
  • 個人名が特定される文書を保護者会で配布したこと
  • 「名前を教えろ」と言われて校長が教えたこと
  • 吊るしあげの場面で校長が「ほとんど発言しなかった」こと


先日,「保護者会崩壊」の危険もあるということを書いたが,


http://d.hatena.ne.jp/redips/20100413/1271159832


すでに崩壊しているところもあるようだ。