Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

第7回詰将棋解答選手権

今日は,詰将棋解答選手権。親子で初級戦に参加した。


初級戦は,5手詰め以下の問題が6問。これを45分で解く。正答数が同じだった場合,時間が短いほうが順位が上になるということで,終わったらさっさと出て行くことになる。もちろん,全部わかったら,の話だが。


私も,ケータイで初級詰将棋を100問くらいダウンロードして,ここ2日くらい,電車の中で訓練してきた。目標は4問正解。長男の目標は全問正解。しかもできるだけ時間を短く。


会場に着くと,50人ほどの参加者(会場は各地にあり,全国では数百名が参加していると思われる)。


司法試験,二回試験が終わったとき,もう二度と試験なんか受けない・・と思ったが,詰将棋解答選手権の場合,資格試験に似ている。3人掛けの机に1人ずつ座り,机の上には筆記用具。ただし,詰将棋解答選手権の場合は,これに加えて将棋盤・駒が加わる。


「はじめ」の合図で全員が問題用紙を裏返して,回答用紙の記名欄に名前を書く。


一問目からして,よくわからんなーと思っていた*1ら,始まって数分で最初の退出者が。まだ5分も経っていないんじゃないか。


詰将棋本でやっているときは,「だいたいこれだな」と思って正解を確認するが,変化を見落としていたりして間違ったりすることもある。正解にたどり着いたと思っても,すぐに確認できないので結構不安だ。すべての変化を確認できない限り,答案用紙に書きにくい。


普段は,盤駒を使って解くことはないが,盤駒を使うメリットは当然ビジュアルでの確認がしやすいというところにあるが,他方で,問題図と間違えて並べていたりすると意味がないので,何度も問題図とを確認する手間が生じる。


30分くらいたったところで前の席に座っていた長男が退出した。この時点で私は確実に正解だと思えたのが2問。


最後の数分になって追い込みが効いて,答えにたどり着いたのが4問に増える。そして「残り1分です」と言われてからもう1問加わる。タイムアップ。1問(第2問)は,いちおう解答したものの,合駒の変化が詰め切れていないので不正解だろうが,うまくいけば5問はいけるのではないか。


直後に,解説会が始まることになっている。長男も会場に戻ってくる。途中退出したくらいだから当然全問わかった顔をしている。


しかし,長男に会って「第2問さ,8四角に7五歩合したら詰まないんだよね。これわかった?」と話しかけたら,「あ,そっか」と,あっさり見落としていたことが判明。


結局,長男は,その見落としがあった第2問を除いて5問正解。私は,残り1分でわかったと思った第6問も間違えていたので,4問正解。思ったより二人の差が少なかったので,父親としての面目をギリギリ保った。長男は目標が達成できず,かなり残念そう。


初めて参加した詰将棋解答選手権だったが,親子ともども楽しめるいいイベントであった。できればまた来年も参加したい。長男は一般戦にもエントリするそうだが,私は初級戦のリベンジということになろう。

*1:この問題は1手詰めだったのだが,1手詰めは事前に「1手詰めだよ」と言われているから簡単なのであって,そうでなかったらかなり悩まされる。