Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

2009を振り返る

先日のエントリでも書いたように,弁護士登録後ようやく1年が経過した。


当ブログのページビュー数は,年初は約43万だったことからすると,この1年で約22万のPVがあったことになる。ブログ開設当初からのテーマであった,司法試験,ロースクールなどの話題はぐっと減ったが,アクセスの多かったページはいまだにその種のページである。


さて,実質的な仕事は今日で終わり(明日はアドミ作業などが少し残っているが)。とりあえず,時系列も何も関係なく,この1年を仕事の面から振り返ってみる。


ロースクールから修習にかけて,約5年間,社会から隔離されていたので,自分でも気付かないうちに,かなり仕事に飢えていたようで,この1年間はほとんど疲れも忘れて,ほぼストレスフリーで仕事を楽しむことができたように思う。


訴訟を扱うことは少なかったが,小さな事務所なので,取り扱う法分野はかなり広く,クライアントの規模もさまざまだった。


以前から考えていた,「従来型弁護士業務の外縁を広げたい」という思いをできるだけ意識して,ビジネス・コンサルタントと協業しながら,ビジネススキームを一緒に考えたり,新ビジネスの収益性や戦略をクライアントと議論したりするような経験ができたのは面白かった。やはり契約書の文言をいじったりするだけでは物足りない(もちろん,そこは本業なので怠れないが)。営業という側面からみても,コンサルタントと協業するというのは,いわばチャネル営業にあたるわけで,エンドユーザに直接営業するよりも効率が良い。


専門性を極めるという観点からは,まだまだ到底十分とはいえない。調べれば調べるほど,先端のことを取り扱っている先人たちがいるわけで,さらにその先人たちは,自分よりも速いスピードで先を行くので,どんどん引き離されてしまうのではないか,という不安すら感じる。まずは追いつかなければ。


やはり,偉大な先人たちは,情報発信も怠らない。この1年は,目の前の仕事に追われることが多かったので,情報発信は極めて不十分だった。この点は来年の課題かなと思う。手始めに,仕事モードのブログ(別館)をオープンさせる予定。


取り扱った仕事量の多くは,いわゆる事務所事件で,ボスから降りてくる案件。個人事件は,夏から秋にかけては,一時的に時間ベースで半分近くを占めるようになったが,後半はかなり失速気味。こちらの割合を拡大していくのも来年以降の課題だとは思うが,長期的に考えてあまり急がないようにするつもり。


こうしてみると,まだまだ上るべき「坂」は長いなあと。