2週間ほど間隔が開いてしまったが,目標設定のポイントの続き。
これまでの内容は,
その(5)
http://d.hatena.ne.jp/redips/20090726/1248613492
その(4)
http://d.hatena.ne.jp/redips/20090721/1248187670
その(3)
http://d.hatena.ne.jp/redips/20090718/1247927278
その(2)
http://d.hatena.ne.jp/redips/20090716/1247756377
その(1)
http://d.hatena.ne.jp/redips/20090715/1247585905
で,おおざっぱにいうと,
- 卒業後の進路を考える上では,「目標設定」と「調査」が重要
- 「目標設定」する上でのポイントは5つ
とした上で,これまで「いろいろな切り口で」「できるだけ具体的に」目標設定することが重要だ,と書いてきた。
今回はその続きで,3つ目のポイントから。
その3 誰もやっていないこと
目標を考える際の一つのポイントは,「誰もやっていないこと」がないかどうかを考えることである。これまでの話で出てきたように,みんながやっていること,特に人気のある仕事は,現時点でも過当競争にあり,これから新規参入するには障壁が大きい。法律家としてのコンピテンシーを生かすことができて,かつ,誰もやっていないこと(もしくはあまりやっていないこと)が理想である。
こういうエリアは,ありそうでないように思えるが,私はまだこの世界では刈りつくされたとは思わない。従来弁護士が担っていた業務の外縁が狙い目だと思う。
また,「誰もやっていない」かどうか,というのをきちんと調べるのは容易ではない。しかし,それを調べるのは,次のタスク「調査」での守備範囲なので,「目標設定」の段階では,とりあえず,そこを気にしていたのでは前に進めない。
そして,ここでもうひとつ,気にしてはならないのは,「自分でできるかどうか」ということ。「こういう領域をやってみたい。でも,今の自分にはとてもできそうにない」とあきらめる必要はない。ロースクールを卒業するころ,または実務についたばかりのころなどというのは,自分だけでできることなんてほとんどないに等しいわけで,そこを気にしたのでは選択肢は狭まるばかりである。
むしろ,2,3年の時間があれば,かなりの「できなかったこと」ができるようになるわけで,それはロースクール入学前の自分と,卒業時の自分を比較すればわかりやすい。社会人経験のある人ならわかると思うが,新入社員と4年目の社員では経験もスキルも相当の差がつく。
というわけで,目標設定をする際は,必ずしも従前の弁護士業務の中から探す,というのではなく,より幅広い視点でみてみるのもよいかもしれない。