私が勤務する事務所の依頼者は，ほとんどがテクノロジーを競争力の源泉とする企業で，その会社の技術に関する説明を受けたり，製品や工程を見せてもらうことがある。
医療事件を取り扱う弁護士が，医師から医学の説明などを受けるのに似ているかもしれない。
今日は，そんなわけで，相談ついでに工場設備を見せていただいたが，生まれて初めてクリーンルームに入って製造工程を見せてもらった。
「技術」と一口にいっても，その分野はほぼ無限に広いので，簡単な説明を受けたぐらいでわかるほど甘いものではないが，技術に対する抵抗力がないと，依頼者との距離を縮めるのに役に立つ。ときどき，大学で専攻していた分野と関係する話だったりすると，相づち＋αの反応ができるので，信頼も得やすい。
