Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

将棋会館デビュー

将棋指しに取っての聖地,千駄ヶ谷将棋会館にはじめて行った。


5連休とはいいながら,これまでの3日間,息子たちを自宅から半径2km以上離れたところにつれてっていない。ちょうど子どもの日の今日は,三浦弘行八段の指導対局も受けられるとあって,一度将棋会館に行ってみることにした。


10時オープン直後につくと,すでに受付には長蛇の列ができている。三浦八段の指導対局は,すでに定員がいっぱいとなり,キャンセル待ちとなってしまった。とりあえず,連盟の道場で級位を認定してくれるとのことで,私と長男の二人が席料を払って入場した。


私が長男以外と対局するのは,正月以来*1である(ただし,指導対局除く)。一局一局にエラく緊張感があり,慣れない私がちょっと指すと,もうヘトヘトになる。結局私は,○4級,●2級,●3級,●3級となったところ(結果の横は相手の級位)で,4級に認定された。その後,さらに4局指したが,4級5級の子どもたちを相手に4連敗して,結局トータル1勝7敗に終わった。4級はちょっと過剰認定だったかも。


長男は,まだまだ小さいので,初戦は15級が相手だ。その後,7級,3級に勝ち,2級,1級,初段・・と徐々に強い相手と対局するうちに,2級に認定された。その後はしばらく勝ったり負けたりを繰り返したようだが,途中から6連勝。規定によれば,7連勝すると昇級できるので,いよいよ昇級の一番を迎える。


たまたま私が横で見ていたが,かなり息詰まる熱戦の末,長男が必至をかけたかに見えたが,1級の男の子が長手数の詰めを読みきって勝った。この瞬間,1級への昇級は消えた。しかし,まだまだ10勝2敗による昇級の可能性もあるので,残り5局で4勝1敗ならば昇級できる。


ところが,次の一局は,かなり緩慢な手があり,あっさり負け。連敗だ。気づいてみれば,もう6時で,そろそろ疲れたのかもしれない。あと4連勝すれば昇級できるが,また次回に賭けよう,と帰宅を促したが,頑として聞かない。


長男がここまで昇級にこだわったのは,もちろん負けん気もあるが,もうひとつの理由があった。実は行く前に「初段に認定されたら将棋盤で,1級だったらチェスクロック*2をご褒美にあげる」などと無責任な約束をしていたのだった。最近,調子がいまいち乗らなかったので,発奮させようという意味もあったが,どうせそんなのは無理だろう,と高をくくっていた。


そこで,あと1回でも負けたら帰る,という約束の下に対局を続けることにした。もう時間が遅くなってきて,子どもの数も減ってきたので,なかなか適切な相手がみつからなかったが,○3級,○9級(2枚落ち),○初段(香落ち),○11級(4枚落ち)と,4連勝して結局1級に昇級した。時間はもう8時近かった。


なにげなく来た将棋会館だが,1日に28局も対局するとは思わなかった(18勝10敗)。おまけに三浦八段との指導対局も時間が余った関係で回ってきて,初のA級棋士との対局も果たした(結果は4枚落ちで惨敗)。そうとう充実していた一日だったんだと思う。


ところで,チェスクロックを買おうと,将棋会館の一階に下りてみたが当然売店は閉まっていた。いったいどこで売っているのかもよくわからないものだ。とりあえず,ネットで探して買ってみるか・・って1万円以上もするのか(家で使うとしたら私との対局でしか使いようがないのだが)。

*1:http://d.hatena.ne.jp/redips/20090105/1231164051

*2:対局時計ともいう。対局者のそれぞれの持ち時間を測定する時計。