Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

U-18将棋スタジアム2008結果

本日,長男はU-18将棋スタジアム2008の小学生・チャレンジャークラス(棋力1級から6級程度)に参加。結果は,予選リーグ1勝3敗で,予選敗退であった。


前回のJT杯大会のような玉石混交の大会と異なり,いちおう自己申告によるクラス別になっているので,秒殺できるような相手はいない。各対局,それなりにいい勝負をしていたようだ。しかし,思ったほど勝ち星はつかなかった。


これまでの大会でも,肝心なところで力が出せていなかったように思ったが,その原因は,ふだん家や道場では指さないほど異様な早指しにあるのではないかと考えた。なので,今回は,「あわてて指すなよ」「ゆっくり考えてから手を動かしなさい」と言っておいた。しかし,今日,初戦の対局開始の合図があると,ビックリ。相手の子が駒を持つ手を離す前ぐらいから次々と手を繰り出していった。1手3秒くらいかもしれない。ちょっと離れていたところで見ていたので,詳しい指し手はわからなかったが,案の定,速攻で負けた。大会に向けたはじめてのアドバイスはまったく功を奏しなかった。なんでふだんどおり指せないのかはよくわからないけれど,やっぱりまだ小学生にもなっていないのだから,そんなものかもしれない。


その後の対局では,多少落ち着いて時間を使うようになってきたようだ。ただし,だからといって勝てるほど甘い相手ではなく,結果は,上述のとおり1勝3敗。4局中3勝以上で決勝トーナメントに進めたのだが,この結果では当然,予選敗退。


対局を終えて,観覧席から迎えに行った私に対しては「結果は言いたくない」と,相当ご機嫌ナナメだった。そのうえ,指導対局の抽選に外れてしまって,完全に涙目状態。


午後は,予選敗退者を中心に,「勝ち抜き戦」と称するフリー対局が行われ,そこでは3勝2敗だったし,そのあとさらに自由に相手を見つけてやったときには2勝1敗だったので,その日1日トータルではチャレンジャークラス参加者相手に6勝6敗。さらに,深浦康市王位のサイン会にも参加できて,ようやく帰り間際に機嫌を取り戻していた。


会場の東京武道館では,道場で見かけた子がたくさんいた。チャレンジャークラスの準優勝者は,長男が通う道場によく来ている子で,長男も勝ったことがある(トータルではもちろん負けが先行しているが)子だったそうだ。何より驚いたのは,前職の友人が家族4人そろって来ていて,偶然遭遇したこと。子どもが将棋をやっているなんていうことは知らなかったし。上のお兄ちゃんは長男と同じクラスに出ていたが,予選リーグでの対局機会はなく,その後のフリー対局で楽しんだ。


結局,本日も我が家4人総出で1日がかりのイベントとなった。何も分からない次男にとっては気の毒だったが,ロビーでじゃれていたところ,女流棋士会のアイドル,鈴木環那女流初段が一瞬立ち止まって声をかけてくれたのがせめてもの救いかもしれない。


これから先,長男の将棋熱が冷めない限りは,こうして大会のために家族総出であちこちに出向くことになりそうだが,それはそれで大変そうである。