長男は現時点でサンタクロースの存在を信じて疑わないが、いろいろと疑問に思うところは出てきているようだ。
先日、サンタにどんなプレゼントをお願いするのかと聞いたら、
「羽生さん対深浦さんの王位戦7番勝負の本」
と答えた。将棋のタイトル戦の棋譜と解説をまとめた本が毎年出版されるが、すべてのタイトル戦について出版されるのではなく、私が知る限りでは名人戦と竜王戦ぐらいしか本は出版されておらず、王位戦は出ていないはずだ。
「王位戦の本は出てないから、サンタさんでも無理じゃないかな」
と答えると、
「えっ?サンタってお店に売ってるものしか持ってきてくれないの?」
と真顔で答えられた。
この点に関しては、しばらくしてさすがにサンタが特注で本やおもちゃを作ってくれるわけではないだろうということを気づいたようだが、他にもいろいろと疑問は生じてきているらしい。たとえば、
「サンタさんは、人間に化けてお店でプレゼントを買うの?」
「サンタさんは、どうしてみんながほしいプレゼントがわかるの?」
「サンタさんは、鍵がかかっている部屋にどうやって入ってくるの?」
などである。その都度適当に答えているが、そのような誤魔化しもあと何年もつか微妙である。
ちなみに、結局、長男がサンタ宛に書いた手紙は
「しょうぎねんかん ください」
である。