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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

JT杯東京大会

以前から当ブログで書いているように,本日,長男が標記の大会に参加した。家族総出で,1日がかりのイベントだった。


この大会のシステムは,

  1. 参加は小学生以下,低学年の部,高学年の部に分かれる
  2. 約24名で構成されるブロック単位で予選が行われる(組み分けはランダム)
  3. 同一ブロック内で3局対局し,3連勝した者のみが決勝トーナメントに参加する
  4. 同一ブロック内の対局は,最初はランダム,以降はそれまで勝数が同じ者どうしで行う
  5. 決勝トーナメントに進めなかった者は,以後,自由対局として好きなだけ対局してよい


となっている。1回でも負ければ決勝トーナメントには進めないし,その対戦相手は偶然によって決まるので,最初に強い人と対戦するともうアウト。トーナメント制の宿命といえば宿命だが。


未就学児の長男は当然,低学年の部にエントリー。予選3局のうち,1つでも勝てばよいと言っておいたが,くじ運しだいでは3連勝して決勝トーナメントに進めるのでは?と期待しなかったわけではない。


ちなみに本日の大会は,低学年の部だけで600人以上,高学年の部は1300人以上がエントリするという大規模なもので,先々週に顔を出した千代田区の大会(小中学生の部全体で14名)とはエラい違いだ。


最初の対戦相手が決まったが,体も大きく,参加証を見ると3年生とある。腕に自信がありそうだ。


対局は約1000局が一斉にスタートする。最初3分ぐらい場を離れていて戻ったところ,なんだか劣勢だった。そして,私が戻ってきた瞬間に指した手が,私との対局などでは見たことのないぐらい悪手というか凡ミスで,即死。決勝トーナメント進出のわずかな期待は5分も経たないうちに砕け散った。


予選の残り2局は開き直ったのか,どちらも秒殺で勝って,2勝1敗。初戦で長男に勝った子は順当に3連勝して決勝トーナメントに進出しただけに,ミスが悔やまれるところであった。


その後の自由対局では,玉石混交の中で戦いまくり,高学年との対局も含めて12勝3敗の成績だった。対局数,勝ち数に応じて景品がもらえるのだが,全種類そろえた。ふだんは割とおとなしく,積極性に欠けるかなと思っていたのだが,自分が好きな将棋の大会という場面だったせいか,親から目が離れたところで大きなお兄ちゃん・お姉ちゃん相手に「やろう」「お願いします」と声をかけて対戦相手を自分で探していた。こういう動きができたのも,将棋のなせる技である。


ふと,決勝トーナメントの対局場を見てみると,道場でよく見かける子が2人(2年生と3年生),それぞれ真剣なバトルを繰り広げていた。2人ともかなり強い子で,長男は何度か相手をしてもらったことがあるが,平手ではほとんど相手にならず(まぐれで1度勝ったことがあるらしいが),飛車落ちでも負けてしまうぐらいの実力の持ち主だ。彼ら2人は健闘したが,ともにベスト8まで進んだところで姿を消した。だとしても,関東近県から600人以上の参加者の中,ベスト8に2人残っていたというから,長男が通う道場のレベルはやはり高いみたい。


その後,プロ棋士の公式戦の公開対局を観戦したりするうちに6時を回った。おみやげは長男チョイスによるプロ棋士揮毫の扇子。帰り道,来年(1年生のとき)には決勝トーナメントの進出を果たそうという目標を立てた。


朝は二回試験受験のために家を出る時刻とほぼ同じ時刻に出発し,帰りも試験を終えて帰る時刻とほぼ同じ時刻の帰宅だった。とりあえず,試験勉強は明日から再開することにしよう。