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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

はじめての将棋大会

今日,はじめて長男が将棋大会に出場した。


本当は,再来週のJT杯に出場するのがデビュー戦の予定だったのだが,修習先の事務所の近くにあった街の掲示板で見かけた「千代田区・将棋大会」に直前にエントリしたところ,「小中学生の部」に空きがあり,参加することになった。


http://www.city.chiyoda.tokyo.jp/service/00101/d0010192.html


小中学生の部の枠は16名で,実際に会場に来たのは14名という非常に小規模な大会だ。そもそも将棋大会とはどんなものかよくわからなかったが,千代田区役所の職員と,近くの将棋クラブのスタッフ数名がボランティアで運営に携わるという,アットホームな雰囲気であった。


大会の仕組は,抽選で7名ずつ2つのグループに分かれて総当たり戦を行い,各グループの成績上位2名が決勝トーナメントに進んで1位から4位までを決定するというもの。「小中学生の部」となっていたものの,見たところ中学生らしき子は1人いるかいないかで,小学校高学年と低学年が半分ずつぐらいだったように思う。もちろん,未就学児は長男ひとりで,一人だけちびっ子が紛れ込んでしまったという感じだった。その所為か,始まる前から,一般の部に参加する年配の方にたくさん話しかけられる。


一つでも勝てればよい,と言い聞かせたものの,大会のレベルはまったく未知数。初戦の相手は(後から聞いて知った情報だが)5年生で道場に通う2級の男の子。少し離れたところから見ていた限りでは,かなりいい戦いをしていて,どちらかというと中盤までは押していた。しかし,徐々に押されてきて敗戦。


二戦目の相手は6年生。こちらもいい勝負をしていたが,大胆に攻めにいって逆襲をくらい敗戦。連敗スタートで,ちょっと泣きそうになっていた。


三戦目以降は,初心者(よくわからないが8から10級ぐらい?)が相手だったので,4連勝して,結局4勝2敗。最初の二人がグループ1位2位をとって決勝トーナメントに進んだ。結果から見ると,親のひいき目もあるが3強4弱の勢力分布の中で,強い子に1つでも勝てば先に進めたと思うとちょっと惜しい。本人は,勝ち越しできたことに一応の満足をしているようだ。


途中から,審判長を務めた大野八一雄六段と,奨励会の有段者2名が指導対局を行ってくれた(無料)ので,鈴木肇二段に相手をしてもらうことになった。駒落ちの下手はふだんから道場で鍛えていたので,慣れていたのか,6枚落ちで勝ち,続いて2枚落ちでやってもらった(こちらは負け)。続いて大野先生にも6枚落ちで勝ち,両先生からたくさん教えてもらったり,褒めてもらえたのが満足だったようだ。


私は指導対局を横で眺めていたところ,「せっかくだから相手してもらったら?」とスタッフに勧められて,鈴木二段の前で緊張の対局を迎えることになった。長男が2枚落ちで対戦している横で,「私は6枚落ちでお願いします」と。しかも結果は負け。


軽い気持ちで参加した大会だったが,朝9時スタートで終わってみると昼食休みもないまま2時過ぎ。私にとってはほとんど立ちっぱなしの疲れる1日だったが,長男は早くも「来年は決勝トーナメントに進む」と意気込んでおり,充実した1日だったようだ。