Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

弁護士給料(週刊ダイヤモンド)

駅の売店で買った2008年9月13日号の週刊ダイヤモンドの特集「給料 全比較」より。


職種別推定年収ランキングでは,弁護士は12位,852万円となっていた(同33頁)。もっとも,上位に並んでいるのは,「プロ野球選手」「Jリーガー」「国会議員」「競艇選手」など,特殊な存在ばかり。


一方で,日弁連がまとめたとされる弁護士所得の平均は,(孫引きだが)1632万円らしい(2006年,同38頁)。この所得の定義は,総売上額から経費を控除したものとされるが,上記の852万円と,1632万円との関係はよくわからない。


また,こうした企画で必ず話題になるのが「3000人問題」。ここでも,その点を大きく取り上げられており,

新人の年俸は600万円未満が急増


という小見出しがついている。600万円未満という新人弁護士の年俸は,06年が22%だったのが,昨年は45%まで広がったという。


給与をもらうという形態で勤務したとしても,事務所によっては,そこからさらに弁護士会の費用を支出したり,また,個人受任が原則認められなかったりと,いろいろなケースがあり得るので,手元に残る額はかなり変わってきそうである。


いまや,サラリーマンになって,20代半ばでも年収が500万円を超える企業は珍しくないだけに(同55頁),この世界に身を投じるということは,リスクが大きい割には,経済的に報われないものだなあと感じる。