Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

集合修習

修習生活も全1年の課程のうち,9ヶ月目に入った。


これまでの8ヶ月は,前にも書いたように「実務修習」ということで,裁判所や,検察庁,弁護士事務所にそれぞれ配属されて,実際の事件を取り扱ったり,法廷での手続を傍聴したりする。


そして,9ヶ月目,10ヶ月目は「集合修習」ということで,イメージ的にはロースクールに近くなる。埼玉県和光市というところにある司法研修所に毎日通所し,100分1コマの授業を3コマ受ける。


かつては4ヶ月,最近でも3ヶ月あった集合修習の課程が2ヶ月に短縮されたためか,思ったより集合修習はハードである。上で100分授業を1日3コマと書いたが,座りっぱなしの講義というのはあまりなくて,「起案」がとても多い。週に2日ぐらい。


集合修習で「起案」と呼んでいるのは,試験のように問題文と答案用紙が配られて,その場で定められた時間内に答案を書くというものだ。起案の日は3コマ+昼休みを全部つなげて,朝9時40分にスタートし,16時30分まで,ほぼ7時間近くぶっ通しで書き続ける。昼食は持ち込んだものを自席で食べてもよいことになっているが,ほかの修習生も真剣に書いているし,のんびり食べていたのでは時間が足りなくなるので,おにぎりなどをモゾモゾと食べるのが主流派である。


これが週に2回ぐらいあって,1回の起案に対応してほぼ丸1日かけてその講評が行われる。そんな感じで,起案の日も,講評の日も,かなりグッタリする。おまけに通所に片道1時間40分かかる。これまでの修習8ヶ月で,だらけた体と頭を取り戻すには,強い刺激だが,最後の二回試験司法研修所の卒業試験)の山を越えなければならないと思うと,せめてこの2ヶ月ぐらいは,なんとか喰らいついていくしかないなあと。