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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

就職活動状況雑感

修習が始まってそろそろ半年。この半年間,修習生どうしでは,よく「就活」が話題になった。


われわれ新61期は,就職難にさらされている。昨年の新旧60期生については,各弁護士会の尽力により,就職希望者についてはおおむね働く場を見つけられたようだが,結果的にそれが新人マーケットの先食いになり,我々の世代では,人数は増えたにもかかわらず,受入先はむしろ減っている,と言われている。


弁護士会からも定期的に「進路に関するアンケート」として,弁護士志望なのか,勤務予定先(法律事務所,企業,独立)は決まっているのか,といったことが聞かれる。


新61期について,その種の集計結果に触れたことはないが,周りを見る限り,就職希望者の大多数は決まった,とは言えないものの,「内定」をもらっている人も多い。感覚的には6〜7割ぐらいは決まっているんじゃないかと思う。決まっていない人も,「あと一歩」のところまで来ている人が多い。


ただ,東京の場合,修習生の年齢層が高めだと思われるし,大手事務所で勤務することを希望する人も多いので,全国的な傾向とは違ってると思う。修習開始前に内定をもらっている人も結構多かった。その一方で,個人事務所で働きたい人にとっては,東京には星の数ほど事務所があるだけに,マッチングには苦労しそうだ。また,これから増えていくと言われている企業内弁護士については,採用の説明会などの話は聞くものの,実際に来年から働く人は,ほとんど聞かない。


そうこうしているうちに,先週には新司法試験が終了した。大手事務所では新62期向けの説明会の案内が出始める頃だ。今,新61期の採用を検討している事務所と,新62期(予定者)に向けて案内している事務所では,マーケットが異なるから,あまりバッティングすることはない。しかし,下の期の人に内定が出始めると,就職先未定の修習生の尻に火がつき始めそうだ。