Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

雲泥の差

今日はプライベートで,2つの大きな契約を交わす日だった。


ひとつは,不動産の売却であり,もう一つは建物の賃貸借。どちらも,仲介として,それぞれ別の不動産業者が関与したが,契約に至るまでの対応が雲泥の差であった。


一人目の業者さんは,古くからやっている街の不動産屋さん,という感じのオジサン。地域の情報にも詳しい上,家庭の事情などもよく酌んでくださり,契約に至るまでの段取りに関しては,先回り先回りして事前に書面を送付してくれたり,こちら側が用意すべき必要書類に関しては,余裕を持って手配を依頼してくれたりした。一個人としては,非常に大きな取引であったため,心配な面もあったが,安心して任せることができた。


もう一つの業者さんは,フランチャイズで全国的に有名な不動産屋さんで,担当は若い女性。接触当初から頼りなさを全面的に出していた上,こちら側がすべてリードしないと何も進まない。そのくせ,理由も明らかにもせず,契約書等の書面も見せないまま,「○○日までに契約金を振り込んでください」とか,賃貸借契約を締結する前から,締結予定日より前の日を期限として,仲介手数料の請求書を送ってきたりする。


契約内容や物件の情報に関しては,こちらから質問しても,書面に書かれていること以上の情報提供はまったくなし。宿題として持ち帰ってもらっても,こちらからつつかないとほとんどノーリアクション。こちら側で用意すべき必要な書類に関しても,直前になってようやく手配を依頼され,役所の関係などから間に合わず,予定していた日が流れたりもした。よくもまあ,これで仕事ができるものだ,と呆れるばかりであった。上司だの,店長だのに文句を言おうかと思っても,そちらも明らかに頼りなさそうだったので,その気も失せる。


そうはいっても,サービスの質に関わらず,どちらの業者さんに対しても,一般的な仲介手数料は支払わなければならない。そう考えると,仲介手数料って,いったい何の対価なんだか・・