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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

短答式試験結果発表

6月7日は,試験日程によると,「短答式試験成績発表」の日となっている。


新司法試験は,旧試験と異なり,一気に4日間の試験を行うのだが,まずはじめに試験初日(5月15日)に行う短答式試験の成績によって,第一次選抜を行なう(いわゆる足切り)ことになっている。そして,その選抜をクリアした者のみが,論文の採点がなされ,最終的に短答式と論文式の総合成績によって合否が判断される。その第一次選抜の結果発表が6月7日に行われる。


・・・そのはずが,日付が変わった今,まだ私の手元には結果がない。


もともと,試験後の段取りについて無頓着だったのだが,6月7日にどのように足切りの結果が通知されるのかよくわからない。そう思って,昨日,法務省のウェブサイトを見てみても,どうもはっきりしない。だが,受験者に対して,短答式の成績が通知されることは明らかなようだ。


実施日程をよく見ると,6月6日に短答式試験成績判定会議というものが行なわれることになっている。おそらくこの日に,事前に採点・集計された得点分布を見ながら,試験委員の先生方が,「足切りラインは○○点にしよう」ということが決定されたのだろう。その瞬間に,各受験生のセーフ/アウトが判別する。


そうすると,各受験生向けのレターの内容もその瞬間に決まるし,印字,封入,封緘,発送の手間を考えると,6月7日中に発送を行ったとしても,その日には受験者のもとへ届くことはなさそうだ。


法務省のウェブサイトには,さっそく短答式試験の結果が公表されている(http://www.moj.go.jp/SHIKEN/SHINSHIHOU/h19kekka02-1.pdf)。これを見ると,足切りラインは210点,昨年と同じだ。平均点も231.7点と,昨年と1点ぐらいしか違わない。


正直いって意外である。というのも,本番受験したときの感覚では,昨年の問題よりも難しく感じたし,昨年の受験者は既修者のみで,受験者数が増え,未修者も加わった今年は,受験生の質の維持ができないだろうと考えていたからである。


・・というわけで,あまり根拠もなく足切りラインは200点を下回るだろう,と思い込んでいたので,この結果には驚いた。ただ,「法科大学院別人員調」(上記PDFの最終頁)によると,本学では受験者の90%近くがこのラインを超えており,なかなか心強いところである。
とはいうものの,自分は,自己採点していないため,このラインを超えているのかどうか,わからない。


にわかに不安になる。


法務省のウェブサイトには,短答式試験結果の発表と同時に,正解と配点が掲載されているので,自己採点できないことはないのだが,なんとなく落ち着いて採点する気が起きない。


・・と,グズグズしていたところ,妻が「私が採点する」といい出した。


ところどころ質問に答えながら待つこと30分ほど,採点・集計が終わったようである。