Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

ある法則

司法試験科目を,とある法則によって2グループに分類した。Aグループには,憲法民法が入り,Bグループには,刑法,商法,刑事訴訟法民事訴訟法,行政法,労働法が入る。さて,どのようなルールに基づいて分類したものか(まじめに考えないで下さい)。


答えは,Aグループは,「法」を「ポウ」と読むが,Bグループは,「法」を「ホウ」と読む。


では,なぜ憲法民法だけ「ポウ」なのか。ちょっと考えてみたところ,「法」の前が「ン」で終わる場合には「ポウ」になるのではないか,という考えに至る。


しかし,それは誤りだ。「労働基準法」は,「ロウドウキジュンポウ」とは読まないし,「独禁法」も,「ドッキンポウ」とは読まないからだ。


他に「ポウ」と読ませる場合は,法律の名前ではないが,「戦法」「論法」「算法」「忍法」などがある。そうすると,「『ン』で終わり,かつ,その前が一文字」の場合に「ポウ」になるのではないか。


しかし,そういうケースにも限られないようである。「六法」「脱法」も「ポウ」である。そろそろ,このへんでやめておく。