Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

メンタル面での調整

新司法試験まで3ヶ月をきった今,メンタル面での調整も必要になる。


受験に限らず,これまでの経験上,大事な場面を迎えるときに,「たぶんダメだろうなあ」などと否定的な気分で臨むと,本番の空気に押されて,実力を発揮できず,撃沈することが多い。「大丈夫に違いない」という気分で臨まないといけない。


では,「大丈夫に違いない」という気分で臨めば,成功は約束されるのか,というと,必ずしもそうではない。これは成功するための必要条件であって,十分条件ではないような気がする。


つまり,準備の段階から必要以上に「大丈夫だろう」などと高をくくっていると,ナメてかかってしまって,やはり痛い目に遭ってしまうのだ。むしろ,準備段階では,「このままではヤバい」と思いながら,手綱を締めてかかるのがよいことになる。


そうなると,理想的には,ある一定の時期までは「ヤバい」という気持ちで勉強を続けて,本番直前には「大丈夫だろう」という正反対の精神状態に切り替えるのがよい,ということになる。


ロースクールの定期試験でも,試験勉強の頃は「ヤバい,ヤバい」とあせりつつ,試験の2,3日前ぐらいから,「まぁ,いけるだろう」みたいな気分になった科目については,比較的良好な成績につながったのではないかと思う。


この「切り替えタイミング」を意図的に操作することは難しい。定期試験のレベルでは,どうやら,本番2,3日前が適当のようだが,果たして司法試験の場合,どのタイミングで切り替わるべきなのか。


少なくとも,今現在「大丈夫だろう」などという心理状態ではないから,これをどこかで切り替えなければならない。これが,信頼性のある模試などで,「合格確率80%以上」みたいな結果がでるものであれば安心できるが,そのようなものがない以上,自分でそういう心境に至れるように勉強していくしかないのだろうなあ。