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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

原則と例外

ここ2,3日,本学の学生支援課と,とある独立行政法人の対応について,かなり腹を立てている。


ある書類を学生支援課に提出しなければならなかったのだが,そこで,1箇所,「原則として○○以外にしてください」とあるべきところ,私は,原則禁じられているところの○○を記入して提出した。


それは,○○を記入しなければならない事情があったことと,その欄の趣旨からして,私のケースではむしろ○○と記入したほうが望ましいだろう,という自分なりの解釈に基づいて,○○と記入した。しかも,その欄は,例外を記載することもあらかじめ予定されている形式になっている。


その後のやり取りは,いろいろあるが,概略は,以下のとおりだ。


まず,学生支援課窓口とのやり取り。

  • 支援課「○○は認められてないので,再提出をお願いします」
  • 私「私には〜という事情があります。『原則として』ダメと書いてあるようですが,この場合には例外として認められるのではないですか?」
  • 支援課「原則には従っていただかないと困ります」
  • 私「では,どういう場合に例外が認められるのでしょうか」
  • 支援課「私どもでは規則にしたがって,原則以外ダメだといわれているのです」


これでは,『原則として』の意味がない。学生支援課も,とある独立行政法人の業務の窓口になっているだけなので,これ以上やっても埒があかない。そこで,その独立行政法人に「原則」と「例外」の範囲について,私から直接問い合わせることにした。


しかし,指定された番号に連絡すると,「学生からの問い合わせは受け付けません。大学の窓口にお問い合わせください。」とのこと。


結局,学生支援課に戻って,「大学を通せと言っているので,私の例をお話していただいた上で,例外として認められるのか,ダメだとしたらなぜダメなのか,お尋ねいただけますか」とお願いした。そして,まもなく,学生支援課から連絡があった。


「規定上,原則どおりの運用で,と言われたので,やはり再提出をお願いします」


理由の説明もない。取り付く島がない。ちゃんと私の意図が先まで伝わったのか,不透明なままである。これでは,「原則として」と書かれていたがまったく意味をなさない。


しかも,この書類は,再提出に応じなかった場合に不利益をうけるのは,私のほうではなく,むしろ先方の気がする。だったら,もう少しちゃんとした対応をするべきだと思うのだが。