毎日,不動産業者のDM,チラシが多く届くが,郵便物で届いたものがあったので,なんとなく中身を見てみた。
まったく見覚えのない業者からDMが届くことも珍しくないから,あまり気にしていなかったが,たまたま中身を見てみたところ,
このお知らせは,登記事項証明書等の公開されている情報から適正に取得したものに基づいてお届けさせていただいております。
とあった。なるほど,登記を見れば住所・所有者がわかるから,DMを送ることなどわけない。逆に,賃貸に住まない限り,電話帳に登録しなくても,住所はわかってしまう。
不動産登記は,権利変動を公示することで円滑・安全な取引を行うようにするためのものであるから,一般に公開されていることが前提となる。しかし,不動産業者による(潜在)顧客データ収集のツールとしても有用だということになると,個人情報保護の観点からは問題がでてきそうだ。
そのうち,登記簿の閲覧も権利者の承諾が必要になったりするなど,自由に行なえなくなるのかもしれない。