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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

合格者の意見・指摘2

先日のエントリ(http://d.hatena.ne.jp/redips/20061103/1162481135)に対して,<う>さんよりコメントをいただいた。


要は,「指導を受ける側からすると,どんなコメントがありがたいのか」ということである。これこそ,受ける側によって千差万別であるから,あくまで個人的な意見だが,「どんなコメントでもありがたい」というのが率直な感想である。


例えば,「(1)基本的な法的問題に関する認識不足・誤解に関する指摘」が挙げられる。自分で勉強していると,たまに誤まって理解することがある。しかも,それは答案等で表現し,誤りを指摘されない限り気づかない。誤解の程度にもよるが,これがたくさんあるようでは話にならないわけだし,本番試験前に一つでも指摘されることで本当に助かる。もちろん,その指摘が本当に正しいものか,自分が本当に理解したかどうか,教科書等で再確認することが必要になる。


他にも,「(2)個人の答案作成上のクセ」がある。「クセ」という表現をとるものの,「欠点」といってもよいかもしれない。多くは抽象的な指摘である。たとえば,「抽象論ばかりで,問題の事例の特徴を生かした表現がない」など。指摘の内容が抽象的であるだけに,指摘内容が間違っている可能性は低い。しかし,それだけに,それを修正していくのも難しい。とはいえ,他人からの指摘をトリガーにしない限り,こういう問題点を修正するのは困難であるから,この手の指摘はありがたい。


また,逆に「よいところ」の指摘もありがたい。答案を書いていると,たいがい自己嫌悪の連続になるのだが,少しでもこういう指摘があると自信になる。


その他にもいろいろあるが,だいじなことは自分で指摘内容をよく吟味することだと思う(当たり前だが)。指摘内容が正しいのか,修正する必要があるのか。そして,修正するにはどうすればよいのか,やり方は自分に合っているものか,など。