Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

二人目は楽

二人目が生まれる前後に,何人かの「二人以上の子育て経験がある」人から,「二人目は楽だよ」「二人いると大変だよ」と,いっけん相矛盾するコメントをいただいた。


しかし,これらの命題*1は矛盾するものではなく,両立し,おそらく,どちらも「真」の可能性が高い。


まず前者の「二人目は楽である」という命題。これは,「一人目の子育て」と「二人目の子育て」を比較し,前者よりも後者のほうが心理的,肉体的負担が少ない,ということをいう。この点については,私はまだ実感していない。生まれたばかりの段階では父親が育児に参加するチャンスはとぼしいし,4年前の長男の新生児時代はほとんど忘れてしまったし,当時は仕事が忙しくてあまり積極的に育児参加していたとはいいがたかったからだ。とはいえ,特別の病気などがない限り,一度子育てをしたノウハウがあるから,一人目よりは苦労が少ない,というのは多くの場合に当てはまることだと思う。


一方,二つ目の「二人いると大変だ」というのは,最初の命題と比較の対象が異なり,「子どもが一人だけいた頃」と,「子どもが二人になったあと」を比較し,後者のほうが(主に)肉体的負担が大きい,ということをいう。これは考えてみれば,当たり前である。この点については,私もさっそく実感している。子どもが二人になっても,母親は一人のままだから,母親の苦労が相当増えることはもちろんであるし,そこから溢れ出てくる部分は私がすくわなければならない。


当然,受験生生活にも大きく影響してくる。しかし,子どもが増えることは,苦労を上回る喜びももたらしてくれることも事実である。

*1:論理学上の「命題」の定義には合致しないかもしれない