だいぶ前に長男用に買った自転車だが,なかなか乗る機会がないため,ほとんど上達していなかった。
補助輪つきの自転車なんて,どんな子でも乗れるか,と思ったら,そうでもない。ペダルをぐるぐると交互に回すことを覚えさせるのに少しだけ苦労した(といっても,気が向いたときに月に1,2回乗せただけだが)。
というのも,ちょっと大きめの自転車を買ってしまったから,なかなかペダルに足が届きにくかったからである。そこで,長男は,右足だけ踏み込んで,ペダルを下までおろすと,すぐにペダルを逆回転させて,再び右足で踏み込むという方法でノロノロと進むにとどまった。
ところが,今日,「4歳になった」「おにいちゃんになった」という自覚からか,それとも単に体が少し大きくなったからか,少しだけ,ペダルをぐるぐると交互に回せるようになった。これで平地ならば,大人がゆっくり歩くスピードでこげるようになった。
もっとも,この技は自然に体得してくれれば何の苦労もないのだが,うちの場合は,ことばで「ハイ,右!」「戻すんじゃない,左!」と説明してもなかなか理解してもらえなかった。そこで,ノロノロ進む自転車の横で,私がひざをつかんばかりにしゃがみこんで,手でペダルのアシストをするなど,若干,危険と羞恥心を伴う練習が必要であった。
補助輪を外すときは,ここでの苦労の何倍も苦労するのだろうが。