金曜日に後期のビジネスローコースが開幕した。後期は３コマで，看板どおり，司法試験への貢献度は期待できないものの，内容にはとても期待が持てる。
なかでも，２限には期待したい。そこでは法律家に求められる財務・企業会計を扱われる。私は会計の専門家ではないが，いくら門外漢向けだからといって，「売掛金は」とか，「BSとは」といった話が続くとさすがにカッタルイなあと思っていた。しかし初回を聞く限り，Ｍ＆Ａの専門家が実務的な観点から，かなり内容の濃い講義を行なってくれる（後述のように講師は代打であったが）。講義の進め方も，法学部型ではなく，ＭＢＡ型というか，グロービス型というか，コンサルティング会社の研修型という感じである。
講師は上場企業の代表である。しかも，初回の講義の日は，ちょうど上場初日と重なっていたため，本来の講師が「東証で鐘をついているので」という大変珍しい理由でピンチヒッターによる講義が行なわれた。それでも，ビジネスマンならではの律儀さからか，一瞬の暇を利用して講義室に現れ，５分ほどのあいさつをした上で，また兜町へ戻っていった。
