Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

立ち読み

とある私鉄駅前にある小さな本屋に息子と二人で入ったときの些細なできごと。


そこは,子ども用の専用コーナーはなく,わずかに本棚2つほど,子どもの本が用意されていた程度の規模の本屋である。音が出る絵本(曲名が書いてあるボタンを押すと30秒ぐらい曲が流れる)の「みほん」があり,息子はボタンをひとつずつ押して曲を聴いたり,絵をながめていた。


そこへ,一人の女性が現れて私の前に来るなり,「あのー,うるさいんですけど」と言った。私は反射的に,「あ,すみません」と言って息子にその本で遊ぶのをやめさせた。


一瞬の出来事だったが,よくみると,その女性は店員ではないようだ。振り返ると,彼女は1mほど後方にある雑誌架で雑誌を立ち読みしている。年齢は私とほぼ同じくらいか。


しかし。


確かに,「うるさいなあ」と思ったときに,他人に注意できることは大事なことである。また,子どもだから何をしても許される,ということにもならない。そういうわけで,多くの親たちは,小さな子と外出するときには,けっこう気を使っているのだが・・・


しかし,息子が遊んでいた本は,「みほん」であり,本屋も子どもがそれを押して遊ぶことをある程度は容認しているように思える。しかも,そこは子どもの本コーナーであり,図書館ではないのだから,多少子どもの声や音がするのも仕方あるまい,と思うのだが。