子どもの頃を思い返してみると,ちょっと難しいことばを覚えると,本来の意味もよくわからず,やたらと使いたがるものだった。今の息子は,「ムリョータイスウ」ということばを見つけて以来,ここ数日,気に入っている。
図書館で借りてきた「数字のえほん」かなにかで,ゼロがたくさんつながってる数字があって,「こんな大きい数もあります。無量大数といいます」みたいな説明があった。それで,やたらと使いたがるのだが,例えば,トイレの中から,
- 「ママー,アワがムリョータイスウ個できたよー」
と叫んだり,難しい漢字を見て,
- 「これって,(画数が)ムリョータイスウ画かなー」
などと,言ったりする。
さらに,「ムリョータイスウって英語でなんていうの?」と聞かれた。「知らん」と答えたところ,保育園にいる外国人の先生に聞いてみる,と言っていた。確かに,その先生は日本語もかなりしゃべれるが,さすがにムリョウタイスウっていう日本語は知らんと思うし,そもそも対応する英語の表現があるのかどうかも不明だが*1。
*1:無量大数は,10の68乗を表す。ちなみにvigintillionは,アメリカ英語で10の63乗,イギリス英語で10の120乗を表すらしい。―英辞郎on the Web(http://www.alc.co.jp)より