Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

漢字熱

息子は今,「漢字」にハマっている。


きっかけは,以前書いたように,給食の献立表が読みたかった(http://d.hatena.ne.jp/redips/20060531/1149079967)ところにある。今ではヒマさえあれば,というか子どもは基本的に睡眠,食事,風呂以外は全部ヒマだから,常に本屋でみつけた「漢字字典(小学生向けのもの)」をめくってる。


同世代の男の子は,虫や恐竜,トーマスにはまったりしているが,うちの場合,たまたま興味を覚えたのが,漢字だったようだ。こう書くと,なにやらエラく英才教育を行っているように思えるのだが,ちょっと趣が違う。感覚的には,ポケモンのキャラクターや,恐竜に夢中になるのと極めて近い(われわれの世代のときは,それがウルトラ怪獣だったりする)。


まずは,イメージと名前を一致させて覚えるところから始まる。ウルトラ怪獣であれば,「肩と頭の高さが同じなのはジャミラ」とか,「牛のような模様がついてて,角がはえてるのがエレキング」という具合に,写真を見て名前が言えるようになるのが第一ステップだった。漢字の場合は,まず読み方を習得していく。


そのうち,マメ知識としての属性を覚えていく。ウルトラ怪獣であれば,それぞれの怪獣は,セブンに出てきたのか,タロウに出てきたのか。体長,体重はどれぐらいか。技は何か,などである。「ジャミラは元は地球人だったのか」「ウーの体重はゼロkgらしい」という感じに知識を増やしていったものだ。漢字の場合は,複数の読み方を覚えたり,部首,画数や,似た字の異同などに興味を持ち始める。「家と象は下が同じ」とか,「森は12画」「悪は3年生で習う」などという感じである。


ポケモンウルトラ怪獣と異なるのは,「コレクション」に走らなくてすむから,一冊,字典を与えておけばあまり費用がかからない。ウルトラ怪獣の場合,本で覚えて,テレビ(当時は再放送)で確認,という流れだが,漢字の場合は覚えたら,町の看板や,新聞などで見つけて確認,という流れになる。


この調子なら,当面は漢字の学習に苦労しないだろう,と思いがちだが,そうそう甘くなさそうだ。こうしたブームは一過性(長くて半年ぐらい)だから,子どもは吸収も早いが,忘れるのも早い。以前,日本語かるたブームや,国旗ブームが訪れたが,いまや完全に下火であるし,先日久しぶりにかるたをやったら,だいぶ忘れかけているようである。