Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

株主総会の季節

最近,毎日のように株主総会招集通知がわが家に届く。そんな折に,昨日,ビジネスローコースの会社法では,「株主総会実務と弁護士」というテーマが扱われた。


ふだんは聞けないような,まさに「実務」のお話が聞けて,とても有意義だったわけだが,茶飲み話系の話だけではなく,実際の招集通知(資料含む)の中身を精査しながら,法令上の根拠と付き合わせるという行為を行った。これまでロクに目も通してなかった招集通知の一言一句には,かなり深い意味があることをあらためて知った。


そこで,手元にある招集通知をいくつか見直してみると,どこも会社法施行にともなう定款変更が議案に挙がっている。最近はやりの買収防衛策を議案にしているところもある。見たところ,いわゆる事前警告型(これが主流?)である。とはいえ,新聞報道を賑わせたほど,どこもかしこも買収防衛策を議案としているわけではないようだ。また,日本で唯一「トラッキングストック」が使われていた会社も,昨年,普通株式に一斉転換してしまったことから,それに関する定款規定も削除されてしまうようだ。


正直なところ,今まで出席した株主総会は,みずから株主でもあった前職の総会のみである。一度,上場企業の総会に顔を出してみようか,と思うが,ちょっとそんな時間は取れそうもない。