毎週月曜日の，「民事裁判実務」という科目は，現在もっとも楽しみな科目である。
なんといっても教員のトークが（一部のオジサン層に）馬鹿ウケ。なお，経歴としては，元司法研修所の教官であり，法律事務所のトップを務めているなど，すばらしい。そして今なお現役の弁護士である。
昨年も本学で指導されていたようだが，「未修者」に接するのが今期が初めてのようである。しかし，どこでどういう情報を仕入れたのか不明だが，未修者に関する強力なバイアスをお持ちのようである。
- 「えー，未修者の方は理解が追いついていないので，模擬裁判のチームは既習者と混成になるようにします。既習者の人からしっかり引っ張ってもらいましょう」
- 「ちょっとこのへんの説明は，未修者にはまだちょっとわからないかもしれないですが」
- 「これは少し難しい質問ですが，未修者の方，挑戦しますか？」
- 「ここまでのところ，わかりましたか？」（未修者の人に対して）「どれ，ノートを見せてごらん」（といって，おもむろにノートを取り上げる）
などというセリフが無邪気に，さわやかに連発される。
では，これらのセリフによって未修者が気を悪くしているか，というと，少なくとも私の知る限り，私も含めてまったくそんなことはない。むしろ，期待されていないほうが今後も何かと好都合である。
