こどもは成長とともに,日常生活上で必要なことをたくさん覚えていく。
そのうちいくつかは,誰かが教えなくても自然に身につく。例えば,座ったり,歩いたり,ストローを使って飲み物を飲んだり。一方,ちゃんと教えないとできないものも多い。例えば,トイレに行ったり,くつしたを履いたり,箸を使ったり。
そんなわけで,教えなければならないことを,いつ教えるのか,というのは難しい。適切なタイミングで教えないと,ロクに習得できなくて,教える手間ばかりかかってしまう。かといって,いつまでも親がやってあげるわけにもいかない。特に,教えはじめる頃は,親がやったほうが早いから,時間ばかりかかって面倒だ。
いつか教えなくちゃいけないことのひとつに,「ボタンかけ」があった。ボタンをはめるのは,ある程度器用でなくちゃできないけれど,そろそろ教えてみることになった。試しにいっしょにやってみたところ,なんと少し危なっかしいのだが,ほとんど自力でできてしまった。もしかしたら保育園ですでに教えてもらったのかもしれないが,こうやって教える手間が省けたというのは大変助かる。
あとは,ここしばらくの懸案である,「うがい」と「鼻をかむ」を教えてやりたいところだが,こればかりはどうやって教えたらよいのかもわからない。