本番の司法試験では,もちろん,答案は万年筆,ボールペン等で作成しなければならないが,本学の定期試験では,鉛筆書きでも認められている。
これが,教授会で話題になったらしく,来年度からは鉛筆書きは禁止されるそうだ。しかし,私は,今期からほとんどの科目において,ボールペンでの答案作成に移行した。理由はいくつかあるけれど,もっとも大きな理由は,「疲れにくい」からである。いちど,ペン書きを試すと,鉛筆書きがとても疲れるようになる。
今回,期末試験で7科目の答案を作成した(ただし,1科目のみ鉛筆書きで受験)が,あらためて提出直前に自分の答案を眺めてみると,ある傾向に気づく。答案の修正箇所(1文字を塗りつぶす程度のものもあれば,1行丸ごと線を引くケースも)は,圧倒的に答案の最後のほうに多い。意外だったのは,書き出し前半は,ほとんど修正がない。鉛筆書きしているときは,最初の1行目から消しゴムをいれてたりすることが多かったけれど,ペンに変わったら,ほとんど直さなくなった。
しかし,他方で,答案の後半部分に来るほど醜くなる。字が汚くなるのは仕方ないとしても,修正箇所が多くて,ビジュアル的に印象が悪そう。この原因は,集中力が途切れてくることや,時間制限が気になるから,といった精神面の理由だけでなく,答案作成の準備段階(いわゆる答案構成)における作戦が悪いからなんだろうなあ,と思う。