Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

ベネッセ商法

毎月のようにベネッセから「こどもちゃれんじ」のDMが送り届けられる。いわゆる「しまじろう」の勧誘だ。


ちょっとした冊子ともに,雑誌の付録のようなおもちゃがついている。来るたびにいちおう子どもは喜んで少し遊ぶが,今のところわが家は勧誘に応じる予定はない。それにしても,反応のない潜在顧客に対してこれだけコストをかけ続けることは容易でないだろうが,他方で,そのコストは現在サービスの対価を支払っている会員が負担させられていることを思うと,ますます加入する気持ちが遠のく。


ところで,このベネッセは進研ゼミを運営している企業としても有名。私も20年前頃,毎月のように進研ゼミの案内が届き,冊子を読んだ覚えがあるけれど,そのテクニックは今でも同じ。


冊子の巻頭には必ず20ページぐらいの漫画がついている。そのストーリーは,進研ゼミの場合,

  1. 新学期になって,勉強が難しくなった
  2. 部活動などとの両立も大変で,勉強についていくのがしんどい
  3. 同じ部活のやつが,なぜか最近成績がよくなった
  4. その友人の家に遊びに行って,「進研ゼミ」の偉大さを知る
  5. 自分もやってみて成績がアップ!

という感じだ。「こどもちゃれんじ」のストーリーでは,

  1. まもなく幼稚園だが,子どもはちっとも言うことをきかない
  2. 幼稚園の説明会に行っても不安が増大するばかり
  3. 近所の友だちの子は,協調性もあり,自分のことは自分でやれる
  4. その友人の家に遊びに行って,「しまじろう」の偉大さを知る
  5. 自分もやってみて子どもがグーンと成長

という感じだ。「そんなバカな」と思いつつも,不安の煽り方はなかなか巧妙であるから,一瞬は「しまじろうに頼ろうか」と思ってしまったりもする。とりあえず加入する予定はないが。