しばらく前の話。大学内の新聞記事に,教員の平均給与が掲載されていた。
手元にその新聞がないのだが,確か,
- 教授 平均53歳,約1200万円/年
- 助教授 同41歳,約900万円/年
だったように思う。なかなか興味深い数字。これを高いとみるか,安いとみるか(ちなみに私立ではない)。
ロースクールに入ってからは,かつて自分が大学生だった頃と比べると先生たちとの距離は近いと感じる。しかし一方で,法律の勉強を始めたばかりの自分から見ると,大変遠い存在にも感じられる。お世辞抜きに,とても頭がよい人たちだと感じるし,ビジネスの世界にももちろん優秀な人は多いが,これだけ頭がよい人が集まってる世界もめずらしい(世間的には,大学の先生は一般常識がない,などの批判があるかもしれないが,必ずしもそうでもないと思うし,少なくとも頭はよいと感じる)。
そのような人の集団において,50歳で1200万円というのは決して高い水準ではない(もちろん,講演料などの副収入があるかもしれないけれど,おそらく多くの先生はそれほど副収入はないと思う)。高給をとる業界だと30代前半で到達する水準。
他方,人のサラリーは別に頭の良し悪しで決まるわけではない(そもそも頭がよい,という評価軸が明確でない)。経済的に,社会的にどれだけ貢献しているか,ということがより重要だろう。経済的に大きな貢献をしている人は,多くのサラリーを得ていることが多いが,その分,長い労働時間とキツいプレッシャーがついてくる。
では,大学の先生には長い労働時間や,キツいプレッシャーがないか,というとそこのところはよくわからない。少なくともものすごく忙しく,夜中でもメールがすぐに返ってくる先生もいるが。