Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

ハウスバーモントカレー

こどもの病気のときは,周りの人間がどうしても甘やかせてしまうので,治ったあとでもしばらくはその「皇子さま感覚」が残っていて,どうしてもワガママが続く。


今回の病中は食欲があまりなかったから,くだものや,ゼリー,プリンなどのこどもが好きなものをたくさん与えた。その結果,治ったあとも,暑さのせいもあって,なかなかご飯を食べてくれようとしなかった。そこで,試験も終わったことだし,「よーし,今日はパパがとってもおいしいカレーを作るぞー」といって,はりきって作ることにした。


小さな子どものいる家庭ではおそらくどこもそうしていると思うが,大人とこどもで辛さが違うから,途中で鍋を分けて別々に作らなければならない。そんな苦労を知ってか知らずか,調理も終盤に差し掛かって,「カレーライス食べようね」と言っても,「カレーライス,食べない」と,つれない返事が来る。


ところが,キッチンに来た息子が,「ハウスバーモントカレー」のパッケージを見つける。「あ,リンゴがある」と興味を示しだした。「そうだよ,このカレーにはリンゴが入ってるよ」「リンゴのカレーライス食べたい!」


とても単純で助かる。ハウス食品にも感謝。そして,皿に盛って食卓に出すと,「あれ?リンゴ入ってないよ」という。「ちいさいリンゴが入ってるんだよ。これかなー?」といって,1cm角ぐらいに切ったエリンギや,ナス,じゃがいもでごまかそうとしてみたが,口に入れると「違う!」と,ちゃんとわかっている。


なんだかんだいって,最後には全部食べてくれたが,食欲が完全復活するのには,もう少し時間がかかりそうだ。