Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

教員との接触禁止

うちの大学では,8月1日から期末試験だが,試験前1週間と,試験後2週間は先生の部屋に質問に行くことを禁じられるらしい。


禁止される行為の範囲は明確ではないが,研究室への入出だけでなく,メールでの質問対応も控える先生もいるようだ。意図するところは,試験問題の作成中や,採点中に学生が出入りすることによって,問題の漏洩や,合否判定前の情報流出を防止するところにあると思われる。


もちろん学生にとっては歓迎できるシステムではない。試験直前だからこそ,質問したいことが出てくる。講義の時には「わかったつもり」になっていたが,試験前に復習してみるとよくわからん,なんてことはよくあるから。


ところが,よく考えてみると,昨年の前期,後期を通じて,この規制によって著しく不利益をこうむったか,というと実際は違う。確かに,「ああ,ここわからん」ということはたくさん発生するが,うちの法科大学院の場合,自習室のある建物と,先生がいる建物はかなり離れているから,なんだかんだでトータル1時間近くは費やされる。アポを取るのも,ややおっくう。


そう考えると,試験前の貴重な時間こそ,1つの疑問にかかずらうよりも,そこは措いて別のことに取り掛かったほうが効率的である。さらに現実には,わからないことがあれば,まわりの友人に聞くのが第一で,そこで解決できないときは「みんなわからないんだったら焦ることないか」と,別の意味で不安が解消される。