Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

病後児保育事業について

しばらく子育てネタが続く。
意外に熱が治まらず,保育園に連れて行くことができないため,昨日と今日は病後児保育というサービスを利用した。


病後児保育」とは,簡単にいうと,病気が治りつつあるが,まだ集団保育に預けられない子どもを医師,看護士,保育士の元で預かる,という制度。大変ありがたい制度だが,まだまだ未発達である。


問題点は圧倒的に施設数も受入幼児数も少ないことに尽きる。世田谷区の病後児保育事業の対象となっている施設はわずか2箇所しかない。定員はふたつ合わせて10名。世田谷区といえば,人口は80万人,0〜5歳児だけで約1万7千人もいるのに。なので,存在すら知らない人も多いのではないかと思う。


どうしても病気の子を放っておいて仕事や大学へ行くのは気が引ける。そこで,仕事を休んで対応することになるが,どうしても仕事への迷惑,勉学の遅れに対してストレスが溜まる。そうなると,微妙なとき(熱が37度少々のとき)などは,連絡帳に,「今朝の体温=36.9度,まだ平熱には戻っていませんが,元気です」などと書いて,そーっと保育園に置いてきてしまうこともある。


また,こうした判断をめぐって,どちらが面倒を見るか,預けるか,もう一日休ませるか,といった問題を目の前に,家庭内の緊張は一気に高まり,ケンカの発生頻度も高まる。


というわけで,病後児保育設備を拡充してもらうことによって,家庭の平穏・平和も実現できるので,ぜひ,この事業は推進していってもらいたい。(本日の日経の地域版でも拡充される記事が載っていた)