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弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

保育料の値上げ騒動 その1

今年の2月中旬から3月上旬にかけて,保育園で「利用料値上げ」騒動があった。
2月中旬といえば,期末試験の真っ最中。そして,進級試験の直前まで,この問題について,ずいぶんと忙殺された。


きっかけは,保育園から2月中旬に届いたレター。内容は実にシンプルで,「経費がかかっているので,4月から値上げします」というもの。当時,1歳児だったうちの子をベースに計算すると,月額にしてなんと値上げ幅が13,000円。率にして約20%の値上げである。

まったく呆れた話である。

  • そもそも,この時勢に20%もの値上げが許されるのか?
  • 値上げまで1ヶ月少々で,他の園を探すことは絶望的であり,そんな状況で強制的に大幅な値上げすることが許されるのか?
  • 値上げに必要性があったとしても,顧客であるわれわれにまったく説明にならないような説明で納得すると思ってるのか?

いくらなんでも突然,サービスが向上するともなんともいわれてないのに年間15万円以上も値上げするなんてありえない。


まったく何を考えてるのかわからない状況。さしあたり,施設長をされている先生とお話をさせてもらったのだが,あくまで現場の人であり,こういった話は本部(大阪にある)が決めた話のようで,交渉したり,詳しい話を聞こうにもらちがあかない。


そんな頃に,説明不足が伝わったのか,第2弾のレターが届いたのだが,その内容もまったく呆れるばかり。子どもがおもちゃを欲しがるかのように,「音楽を教える先生を招きたい」「教材をもっとそろえたい」「痛んだ壁の補修をしたい」と,「〜したい」ということがひたすら書いてあるだけのものだった。


そこで,問題点(値上げの根拠や,なぜ今なのか,交渉の余地はないのか・・など)を文書にまとめて,大阪の本部に対して,書面で回答するように求めた。
(つづく)